「老眼で見えん!」と同僚ドライバーに一蹴された話

こんにちは、イベカレ運営ドライバーです。
このイベントカレンダーを開発して、テスト版が形になった頃、私はドキドキしながら、営業所の休憩室でいつもよく話すベテランドライバーの先輩(50代後半)にスマホ画面を見せてみました。
「先輩、今度福岡のイベント情報が一目でわかるアプリ自作したんですよ。ちょっと触ってみてください!」
これで「おお、すごいね!」と褒められるのを期待していたのですが、スマホを受け取った先輩は、画面を顔から30センチほど遠ざけ、目を細め、眉間にしわを寄せた後、一言こう吐き捨てました。
「文字がちっちゃすぎて、何も見えん!」
これが、私のプロダクトが初めてユーザーから受けた、最もリアルで強烈なフィードバックでした。
「おしゃれなデザイン」の自己満足
アプリ作りを始めたばかりの私は、新しく勉強した知識を使って、どこか「今風のおしゃれですっきりしたデザイン」にしようと自己満足していました。
グレーの細くてスタイリッシュなフォント、小さめでスマートなボタン配置。 若い人がiPhoneで見る分にはそれでいいのかもしれませんが、タクシーの運転手という「平均年齢が50代を超え、夜間の暗い車内でスマホをチラ見する」という超リアルな使用環境を、私は全く想像できていませんでした。
先輩から画面を返され、隣にいた別の同僚からも、 「そうそう、夜の乗務中に老眼鏡かけたり外したりできんし、このボタンの大きさじゃ運転席のホルダーから指が届かんわ」 と追撃を食らいました。
彼らの言うことは、100%正論でした。
「デカいは正義」への大改造
そこから私の大改造が始まりました。 おしゃれな細いグレーの文字は全て廃止し、コントラストのハッキリした**「太めの真っ黒な文字」**に変更。 カレンダーの日付やイベント情報の文字サイズも、2段階くらいドカンと大きくしました。
さらに、運転席のスマホホルダーに固定した状態でも、親指の腹で適当にポンと叩けば確実に反応するよう、ボタンやリンクの「クリックできる面積」をこれでもかと広げました。
出来上がった画面は、開発当初に目指していた「スタイリッシュでおしゃれなアプリ」とは程遠い、**「とにかく実用第一の、文字がデカくて無骨な画面」**になりました。
でも、後日もう一度同じ先輩に見せたとき、 「おお、これなら老眼鏡なしでもバッチリ見える!これ俺のスマホにも入れといて」 と笑顔で言ってもらえたときは、ビルドが通ったとき以上に嬉しかったです。
AIにコードを書かせることはできても、こういう「営業所の休憩室のリアルなダメ出し」を反映できるのは、現場にいる私にしかできない、と実感した出来事でした。
それでは、また次回の日記で。