📅 2026/06/16

イベントカレンダーを眺めていたら、福岡の街が少し愛おしくなった話

イベントカレンダーを眺めていたら、福岡の街が少し愛おしくなった話

こんにちは、イベカレ運営ドライバーです。

このカレンダーアプリを開発し始めてから、私の毎日のルーティンに「福岡市内の全主要会場のイベントスケジュールをチェックして整理する」という作業が加わりました。

PayPayドーム、マリンメッセ、サンパレス、市民会館、国際センター、アクロス福岡……。

最初は、ただの「売上をあげるための集客データ」として冷ややかに眺めていた数字やスケジュールだったのですが、毎日これを繰り返しているうちに、私のタクシー乗務にある「面白い変化」が起きてきました。

今回は、そんなイベントデータがもたらしてくれた、ちょっとのほほんとする変化について書いてみます。


「全く知らなかった世界」との出会い

私はもともと、音楽フェスやアイドル、あるいはクラシックのコンサートなどに熱狂するタイプではありません。

そのため、カレンダーを作る前は、自分が興味のないアーティストのライブが福岡であっても、「へえ、誰かがライブやっとるんやな」くらいにしか思っていませんでした。名前すら読めない海外のK-POPグループや、若者に大人気の歌い手さんの名前を見ても、頭を素通りしていくだけ。

しかし、カレンダーのデータベースに登録するために、 「この日はマリンメッセで〇〇のライブか。規模は1万人、終演は20時予定ね」 と手動で調べて入力するうちに、嫌でもそのアーティストの名前や客層が頭に入ってきます。

すると、その日の夜に乗務をしていて、ドームや天神周辺でそのライブ帰りらしきお客様(グッズのタオルを持っていたり、Tシャツを着ていたりするのですぐ分かります)をお乗せしたとき、心の中で「あ、今日マリンメッセでライブだった〇〇のファンの方だな」と一瞬でピンとくるようになりました。


車内の会話が、ちょっとだけ温かくなる

これまでは、 「今日はお出かけですか?」 「あ、ライブの帰りなんです」 「そうなんですねー(会話終了)」 となっていた車内トークが、カレンダーのおかげで劇的に変わりました。

「今日、マリンメッセの〇〇のライブだったんですよね!楽しかったですか?」 とお乗せした瞬間に声をかけると、お客様は一瞬驚いた顔をした後、嬉しそうに目を輝かせて、 「そうなんです!席が近くて最高で……!」 と、ライブの興奮冷めやらぬ熱量で、色んなお話を聞かせてくれるようになります。

ファンの方々が、どれだけそのライブを楽しみに準備して、遠方から新幹線や飛行機に乗って福岡に来て、今どれだけ幸せな気持ちで私のタクシーに乗っているのか。

カレンダーの「10,000人」という無機質なデータの裏側に、**「10,000人分のハッピーな物語」**が確かにあるんだな、と車内で実感するようになりました。


福岡の街が、少しだけ愛おしくなる

タクシーを走らせていると、単に「渋滞して面倒だな」と思ってしまう大イベントの日も、 「今夜は、ドームで何万人の人たちが最高の時間を過ごして、今からハッピーな気持ちで天神や博多の飲食店に繰り出していくんだな」 と考えると、夜の福岡のネオンが、少しだけいつもより温かく、愛おしく見えてきます。

カレンダーを作ることは、私にとって単なる「売上アップのツール作成」を超えて、**「福岡という街の『体温』を感じるフィルター」**を手に入れることでした。

今夜も、どこかの会場からハッピーな気持ちのまま帰路につくお客様を、私のタクシーでお迎えします。

それでは、また次回の日記で。安全運転で行ってきます!